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◆連載「組版夜話」 2020/07~

第1話~第10話
第11話~ 第22話 2021/05

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2026/04/14 読書会『抗日パルチザン参加者たちの回想記』第12回ごあんない

 支配者は、排外主義をふりまき、民衆同士の対立と分裂を煽っている。同僚や隣人までが朝鮮や中国へのヘイトをまき散らす現状はとても耐えがたい。なぜ労働者同士がいがみあわなくてはならないのか。私たちは同じ釜の飯を食う仲間であるはずであり、ひとつの階級である。労働者に国境はない。しかしまた、私たちにそれは可能か。
 日本はかつて朝鮮・中国の民衆の土地を奪い、米を奪い、言葉を奪い、命を奪った。日本の労働者が朝鮮・中国の労働者と手をつなぎたいと思うなら、まずは侵略と加害の歴史を自分たちのものにする必要がある。
 日本は1965年、日韓条約を結んだ。これは米日韓台軍事同盟であり、日本の労働者にとっては朝鮮・中国の労働者と分断され、仲を永遠に引き裂かれることを意味した。本書は、これに対する反対運動のなかで書かれたものである。
 私たちは本書から、①日本の朝鮮侵略史、②日本の侵略に対する朝鮮人民の抵抗の闘い、③呼応した日本人民の闘い――について、読み、学び、話し合いたい。多くの仲間の皆さんの参加を呼びかける。

  • 5月31日(日曜)午後1時15分~5時半
  • 葛飾区立堀切地区センター菖蒲の間(京成本線「堀切菖蒲園」駅徒歩4分)
  • 参加費 500円(要予約)
  • 主催 前田年昭 電話080-5075-6869
            tmaeda1966516@gmail.com
 13:15~13:45 報告(前田年昭) 第一講(補足)
 13:45~14:45 報告(岡崎耕史) 第二講 一~四
   (休憩10分)
 14:55~15:55 報告(須田光照) 第二講 五~七
 15:55~17:00 総括討議

↓ 画像をクリックすると,案内チラシ表裏pdfを読むことができます。

2026/03/08 「違法行為に対して,別の違法行為で応じることはできない」

アメリカ大統領トランプは,イランの「邪悪な体制」が米国への攻撃を計画していたと主張し、それを未然に防ぐための「自己防衛」と正当化している。やられる前にやれ、というわけだ。これに対して3月4日,スペインのサンチェス首相は,「違法行為に対して,別の違法行為で応じることはできない」「戦争反対」と述べ,アメリカとイスラエルによるイラン攻撃を批判した。→ 「スペイン首相、米主導の対イラン攻撃に反対表明 「国際法と平和の側に立つ」演説全文(日本語訳)」 YAHOO!ニュース、26.3.5。正しい(※演説冒頭のイラン批判は本質を外し敵を利するものであり,正しくない)。予防攻撃は内政干渉であり,国際法違反である。
 かつて,寄せ場の労働運動で一部活動家が提起したのが「やられる前にやれ」だったことを想起させれられた。私は当時から批判し続けてきたが,「やられる前にやれ」はあやまりである。労働者人民を団結させることはできない。受けた仕打ちがどんなに邪悪野蛮であろうとも,抵抗と反撃は正しくなければならない。
【参考】 李振盛の総括と「やられる前にやれ」 滴水洞002,2006.8.1

 アメリカのトランプ大統領はロッキード・マーティン社やノースロップ・グラマン社などアメリカの大手軍事企業幹部らと会談,最先端兵器や弾薬の生産量を4倍に増やすことで合意した。事実が証明するとおり,戦争は帝国主義の基幹産業である。→ 「トランプ大統領 最先端兵器の生産量を4倍に増やす ロッキード・マーティンCEOらと会談」 YAHOO!ニュース、26.3.7。
  (M)

2026/03/06 「防衛装備移転」というドレイの言葉

3月6日,『日本経済新聞』は「与党,装備品「5類型」撤廃を提言 同盟・同志国への武器輸出可能に」と伝え,同じニュースを時事通信は「殺傷兵器輸出,原則容認 5類型撤廃,防衛産業強化狙う 与党提言,政策大転換へ」と伝えた。どちらの見出しがわかりやすいか?
 防衛装備移転とは武器輸出である。
 28年前,政府と権力が出してきた「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律」は,新聞各紙によって盗聴法と的確に呼ばれ,反対運動の波が起きた。政府と権力は必死になって「盗聴法」ではなく「通信傍受法」だ,法と令状に基づく通信傍受は違法な「盗聴」はちがう,と言いくるめようとした。しかし,犯罪に関係するかどうかわからぬ段階での,事前の予備的な別件の盗聴は,憲法21条2の「検閲は,これをしてはならない。通信の秘密は,これを侵してはならない」に違反するものだと明白になるばかりだった(悪法は反対運動をおさえて翌1999年成立,2000年施行)。
 このように言葉はわかりやすいものでなければならず,わかりにくい言葉には,ウソや隠しごとがかくされている。「生きた日本語,日本民族語の網の目を必ずくぐらせるということが,どうしても必要」(中野重治「美しい日本語とただの日本語」1956)なのである。
 防衛装備移転ではなく,武器輸出と呼び,報じよ。
  (M)

2026/02/14 読書会『抗日パルチザン参加者たちの回想記』第11回ごあんない

 植民地主義を克服できぬ資本主義国で生きる私たちにとって抗日闘争の歴史は,日常的にはもちろん,教育・学問上,反体制運動においてさえ,遠く隔てられています。10回の読書会で手ぶらで回想記を読む私たちをまず捉えたのは,回想記のリアリティでした。
 寒さと飢えのなか繰り返される行軍に及ばなさを感じながらも,負傷した同志を見捨てず背に負い雪道を進む姿に労働者階級の思想を見,武器を手にする女性兵士に立ち上がる労働者の姿を重ね,日本兵に壊された鍋を直し煮炊きする創造性に日々の労働者を思い,女性や子供が被害者でなく主体的な抵抗者として描かれる事実に共鳴し,闘う者のエネルギーに圧倒されながら力を得,夢見る明日に社会主義への展望を確信し―回想記のパルチザンたちに,労働や運動の現場での自身や仲間たちを重ね見て,私たちは次第に朝鮮人民の抗日闘争が確かにあったのだということを実感していきました。
 それは,翻訳者の鈴木武さんが「この人たちを永遠に生かすために,なんとしてもこの翻訳を完成させよう」と念じた,ひとりひとりのパルチザンのリアリティを根拠としますが,加えて私たちは回想記を,集団的な闘いの実践例として読みました。祖国光復会十大綱領に運動内分裂と対立を克服する術を探し,満身創痍の後退からの住民の助けを得て反転攻勢に転ずる様に人民との結合の大切さを確認し,工作や防諜のエピソードに組織活動や闘争のなかで遭遇する矛盾や悩みを重ね,仲間となるために何をなすべきか,やってはいけないことは何か,一線はどこに引かれるべきか,考え議論し続けました。
 私たちはあくまで実践的に回想記を読み進め,ゆえに時に,回想記への批判も展開されました。なかでも歴史を語り継ぐ際の「虚」について議論は紛糾しました。民話がそうであるように,フィクションが含まれることと現実性ないし真実であることとは矛盾しない。日本で未だ実現されたことのない社会主義国家の建国神話として読み進めること,社会主義を目指すなかでの苦渋,痕跡として読み取ることが提案され,一方で(特定の具体的な部分について)大切な歴史への裏切りであり悔しいとの批判が出され,抑圧民族である日本人が批判することの意味が問われ,革命を志す者として率直に批判して乗り越えたい,間違いも教訓として引き継ぎたいと応じる者があり,容易に決着できません。
 回想記を読むには立場が問われます。安易な肯定や否定に走らぬため,私たちは自らの思想(見る目・感じる心)を鍛える必要があり,ここでいったん回想記を読むことを休止して,東アジアの抗日戦線,植民地支配の歴史について,民族と階級について,共産主義者の連帯の思想について,学ぶ時間を作りたいと思います。
 回想記を読むなかで常に意識させられたのが,抗日闘争のふたつの側面でした。「民族解放闘争」の意義が確信され,日本人民として排外主義を克服せねばすまないことが確認されると共に,この闘いが社会主義を目指す「階級闘争」であることが,私たちとパルチザンとを結びつける大切な糸でした。遠く隔てられた闘いを,私たちがリアリティをもって受け止めたのは,それゆえだったとも言えます。
 「民族的といっても根底は階級的」という金相泰の言葉を一つの手掛かりとして,国際主義を理論的・肉感的な確信にまで深めるために,第二期として回想記読書会を開始/継続します。このやり切れない状況にあって,成果が直ちに現れるということにはならないかもしれませんが,日本人民の排外主義を克服するための努力を続けたいと思います。「明けてくる明日」について共に語ろうとする仲間の参加を広く呼びかけます。
  (文責・田代ゆき)

  • 2月28日(土曜)午後1時15分~5時半
  • 葛飾区立堀切地区センター第二会議室(京成本線「堀切菖蒲園」駅徒歩4分)
  • 参加費 500円(要予約)
  • 主催 前田年昭 電話080-5075-6869
            tmaeda1966516@gmail.com
 13:15~14:00 寺尾五郎ほか『日朝中三国人民連帯の歴史と理論』(日本朝鮮研究所)
          はじめに、第一講 日本の朝鮮侵略史
            報告(前田年昭)と質疑

 14:00~14:45 フランツ・ファノン『地に呪われたる者』(みすず書房)
          4 民族文化について
            報告(キム・ヨンイル)と質疑

 15:00~17:00 討  議

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2026/02/04 続・総転向に流されず,孤高を保て

 安保法制をめぐる立憲の中道新党への“転向”を批判しながらも,そこは目をつぶって高市政権反対で「統一」して中道新党へ投票すべきだとの主張が,友人たちのあいだにも存在する。私は反対である。共産主義者は,基本政策について旗をおろすべきではない。
 あまたの現実を直視すべきである。なぜ正義感に満ちあふれるはずの青少年に高市政権支持が少なくないのか。それは,左翼が志と理想を語らなくなってしまったからである。なぜ世論調査で,女系天皇は是か非か,女性天皇は是か非かなどという枝葉末節な設問が繰り返されるようになったのか。それは,天皇制廃絶という旗を掲げるものがいなくなったからである。なぜ与野党ともに前提が「日米同盟を基軸」なのか。それは日米軍事同盟反対の声があまりにも小さくなってしまったからである。
 「最初から正視することを尻込みしていては,やがて正視する力がなくなり,さらにそのうちに,自然と視る意志がなくなり,見えなくなってしまう」と魯迅が指摘するとおりである。56年前,われわれは「安保破棄・佐藤内閣打倒・人民総武装」を闘ったではないか。日米安保反対,天皇制廃絶は,労働者人民のゆずれぬ旗印である。落日のアメリカ帝国主義が「世界の憲兵」の旗を下ろし,「西半球の憲兵」と言いだした今は好機ではないか。フィデル・カストロ(1926‐2016)は「偉大な闘いは思想という戦場でたたかわれる」と私たちを励まし続けている。

 日米安保条約破棄! 天皇制廃絶!
 アジアの人民は団結してアメリカ侵略者をアジアから追いだそう!

【参考文献】鬼原悟「なぜ「日米軍事同盟の解消」を主張しないのか」〔アリの一言,2026.1.31〕

  (M)


繙蟠録 II  25年1-5月< 25年6-9月<
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