繙 蟠 録 2009年9月後半
- 2009/09/22 【続報】紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑の建立運動
- 9/11付で報じた紀州鉱山で亡くなった朝鮮人を追悼する碑の建立運動について、9月16日付『統一日報』が「「朝鮮人犠牲者の追悼碑を」 紀州鉱山で強制労働 企業と行政に史実確認を促す」として報じている。
- 2009/09/19 天皇訪韓提言と戦後日本賛美に反対する
kscykscyさんがブログ「日朝国交「正常化」と植民地支配責任」の9月17日付「再び天皇訪韓と和田春樹、そして「鳩山談話」について」で,「鳩山談話」と知識人らの「歴史問題に関連する声明」を画策する和田春樹を批判している。私は心から賛同する。kscykscyさんは「『ハンギョレ』もまた、和田春樹と、そして村山社会党と同じ道を歩むのだろうか。もう歩んでいるのかもしれない。もう手遅れかもしれないが、声を大にして「そっちは行き止まりだ!!」と呼びかけたい」とむすんでいるが,ほんとうにそのとおりと私も思う。同氏の3月17日付「和田春樹の天皇訪韓提案と「東アジア共同体」」とともに全文読むよう呼びかけたい。
和田,そして日本の少なくない「左派」の欺瞞は,戦後日本への賛美にある。彼らは日韓条約や日朝平壌宣言を高く評価する。しかし,日韓条約も日朝平壌宣言もその本質は日本の植民地支配責任の隠蔽である。和田のかねてからの主張である天皇訪韓も同様,日本の植民地支配責任の隠蔽である。
日本がなぜ北朝鮮と国交正常化を行わなければならないのか。日本が「侵略責任継承国」だとの自覚があれば,国交がないという状態は責任を果たしていない状態だと認識しうる。つまり変わらなければならないのは日本なのである。「得体の知れぬ危険な国」北朝鮮が変わらなければいけないというのは何と転倒した話だろうか。「「ソフトランディング」論は,被抑圧民族の怒りに対する恐怖の表明である」。
近年の格差社会批判やフリーター運動は,企業内の労資の対立と闘争を労働運動と呼ぶような錯誤から階級闘争を脱却させつつあるが,帝国主義宗主国本国人の自覚と翻身と結びついた闘いにならないかぎり「国益」論に転落していく。民権は国権に,活動家は「国士」に,堕ちていく。(M)
- 2009/09/18 キリスト教徒の資本主義批判
町山智浩「『キャピタリズム:ア・ラブ・ストーリー』はキリスト教徒マイケル・ムーアの資本主義批判」NEWSWEEK やじうまUSAウォッチ2009/09/16に注目。ぜひ見たい新作ドキュメンタリーだ。
http://www.youtube.com/v/IhydyxRjujU
【イエスは金持ちに言った。「貧しい者たちに施しなさい」
だから奴らはイエスを葬り去った
イエスは病める者,貧しき者,飢えた者,傷ついた者を救った
だから奴らはイエスを葬り去った
イエスは宗教家や警官にも同じことを言った
宝石を売って貧しき者に施しなさい
ところが奴らはイエスを葬り去った
イエスが町にやって来ると,彼の言葉を信じる労働者たちに歓迎された
銀行家や宗教家どもはイエスを十字架にかけた
この歌はニューヨークで書かれた
金持ちと宗教家と,その奴隷たちの街で
そうだ,もしイエスが今,同じように演説したら
奴らはイエスを逮捕して処刑するだろう
Jesus Christ by Woody Guthrie】
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