連載:滴水洞 番外02

江尻健二さんの歴史的証言



2006年12月21日13:14

前 田 年 昭

編集者

日中学院元副学院長の江尻健二さんのインタビュー記事が同学院の広報誌『日中学院報』2006年12月号に掲載された(pp.1-7)。

http://www.rizhong.org/xueyuanbao/2006-12.pdf

江尻さんは同学院の前身・倉石中国語講習会の時期から半世紀を,中国語をつうじての日本と中国の戦闘的な友好のために闘ってこられた方である。インタビューはその歴史を要点をしぼってまとめられた歴史的な証言である。「「日中友好」との文字が書かれたヘルメットをかぶった日本人青年が、中国人留学生に襲いかかった」という善隣闘争についても当事者として証言されている。そこに貫かれているのは「日中学院の使命がなんなのか。学院の建学の精神は,中国に対する侵略を反省する中から,生まれた講座だったわけですから,その精神を失わないように,学院としての方向性を持つことが必要と思います」との戦闘的な友好をめざす精神である。私たちはいま,改めて日本と中国の交流史を支えた闘いの歴史を語り継ぎ,その精神を引き継いでいかなければと思う。

(おわり)


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